ラブトランジット3|公式MBTIでは読めない「別れた理由」を、愛着スタイルで読む

恋リア解剖

Prime Videoの恋愛リアリティーショー『ラブ トランジット』シーズン3には、他の番組にない情報がひとつ公開されていました。

参加者全員のMBTIです。番組側が、参加者プロフィールと一緒に出しています。

ただ、この番組の中心にある問いは「この人はどういう性格か」ではありません。「このふたりは、なぜ別れたのか」です。そしてその問いに近いのは、MBTIよりも別の枠組みのほうだと思っています。

番組の基本情報

配信 Prime Video 独占配信(Amazon製作・テレビマンユニオン制作)
配信開始 2025年10月16日(木)夜8時
話数 全8話(10/16に第1〜3話、10/23に第4〜6話、10/30に第7〜8話)
参加者 10人(女性5人・男性5人)=5組の元恋人
舞台 約1か月の「ホカンス」(ホテルで過ごすバケーション)生活
スタジオMC 川島明(麒麟)、指原莉乃、長谷川忍(シソンヌ)、ホラン千秋

番組のコンセプトは「過去の恋か、次の恋か。運命の恋は、元恋人との再会から始まる」。1か月の共同生活の先に、新しい恋を選ぶのか、復縁するのかが問われます。

そしてもうひとつの大きな仕掛けが、誰と誰が元恋人同士なのかが伏せられていることです。スタジオのMCが「誰と誰が元恋人なのか全然当てられなかった」と話しているほどです。

「元恋人は誰?」は、当てにいくほど見えなくなる

元恋人の組み合わせが隠されていると、視聴者は当然それを当てにいきます。

この構造は、ABEMAの『ラブキャッチャージャパン』とよく似ています。あちらは「誰が賞金目当てか」を当てる番組で、当てにいくほど外れる理由を別の記事に書きました。

ラブトランジットも同じで、「誰と誰か」だけを追いかけると、この番組のいちばん面白いところを見逃します。見るべきなのは組み合わせではなく、ふたりの間の距離がどう動くかのほうです。

MBTIと愛着スタイルは、測っているものが違う

ここで、公開されたMBTIの話に戻ります。

MBTIは、ものの考え方や判断のしかたの好みを分類するものとして広く使われています。外向か内向か、直感か感覚か、といった軸です。

一方、当サイトで使っている愛着スタイルは、親密な関係になったときに、距離をどう扱うかの傾向を4つに分けた考え方です(入門記事はこちら)。

MBTI 愛着スタイル
見ているもの 考え方・判断の好み 親密になったときの距離の取り方
よく出る場面 話し合い、計画、ものの決め方 近づいたとき、離れたとき、不安になったとき
答えやすい問い 「話が合うか」 「一緒にいて落ち着けるか」

どちらが正しいという話ではありません。見ているものが違うので、答えられる問いも違う、ということです。

「別れた理由」は、たいてい距離の取り方に出る

元恋人同士が再会する番組で問われるのは、「話が合うか」よりも「なぜ一度うまくいかなくなったのか」です。

付き合っていたふたりは、少なくとも一度は「話が合う」「惹かれる」と感じた相手同士です。そのうえで別れている。ということは、別れた理由は「話が合わない」とは別のところにあることが多いはずです。

よく聞く別れの理由を並べてみると、その多くは距離の取り方の話に置き換えられます。

よく聞く別れの理由 距離の取り方で言い直すと
「重くなった」 一方が近づき、もう一方がそれを負担に感じた
「冷めた」 近づいたあとに、片方が距離を取りはじめた
「すれ違った」 会いたい頻度、連絡の頻度がかみ合わなかった
「信じられなくなった」 確かめたい側と、確かめられたくない側がぶつかった

愛着の話でよく語られるのが、近づきたい側(不安型の傾向)と、距離がほしい側(回避型の傾向)の組み合わせです。追う人と逃げる人になりやすく、うまくいかないのに離れがたい、と言われます。

ラブトランジットの5組が実際にどうだったかは、画面からは分かりません。断定はしません。ただ、再会の場面を見るときに「このふたりは、どちらが近づいて、どちらが引いていたんだろう」と考えると、同じ映像がまったく違って見えてきます。

復縁の場面で見ておきたいこと

元恋人と再会して、もう一度近づく。番組のクライマックスはそこにあります。

そのときに見ておきたいのは、前と同じ距離の取り方をしているかどうかです。

  • 前は追う側だった人が、今回も追っているか
  • 前は引いた側だった人が、今回は踏みとどまっているか
  • 新しい相手の前では、まったく違う距離の取り方をしていないか

同じやり方のまま戻ると、同じところでまた詰まることがあります。逆に、どちらかのやり方が変わっていれば、同じふたりでも違う結果になりうる。1か月という時間は、それを確かめるには短いけれど、兆しは見えます。

私も、別れた理由を「性格」のせいにしていた

正直に書くと、私は長いこと、別れた理由を相手の性格のせいにしていました。あの人は冷たかった、あの人は自分勝手だった。

いま振り返ると、性格の問題というより、距離の取り方がかみ合っていなかったことのほうが大きかったと思います。私が近づくと相手が引き、相手が引くと私はもっと近づこうとした。お互いに、相手のせいでそうなっていると思っていました。

もしあのとき、ふたりのMBTIを並べていたら、たぶん「相性が悪かった」で終わっていたはずです。でも本当は、相性ではなく、やり方の問題でした。やり方なら、変えられる余地があります。

だからラブトランジットの再会の場面は、私には他人事に見えません。画面の中のふたりが、昔の自分たちと同じ距離の取り方をしていないか、つい探してしまいます。

あわせて読みたい

出典

本記事は心理学の知見を参考にしたエンタメ・自己理解コンテンツであり、医学的診断や心理カウンセリングではありません。特定の出演者の性格・心理状態を断定するものでもありません。MBTIと愛着スタイルの比較は、それぞれが扱う領域の違いを説明するためのものです。

タイトルとURLをコピーしました